不動産を売却する際、よく耳にする言葉の1つに「按分」があります。
不動産売却を経験される方はそう多くはなく、日常のなかでもあまり使われる言葉ではないため、どういったものなのかご存じない方も多いでしょう。
今回は按分について、その方法や注意点とともに解説します。
不動産売却時に必要な按分!その方法とは?
按分とは、売却を予定している不動産の建物価格と土地価格の内訳を決めることです。
月日とともに劣化する(消費する)ため消費税がかかる建物価格と、消費税が発生しない土地価格の総額では、売却後にかかる仲介手数料や譲渡所得税などの費用の計算に誤差が生じてしまうため、不動産売却時には按分が必要になります。
その方法ですが、按分方法にはこれといった決まりがないため、売主と買主の話し合いのなかで自由に決定できます。
ただし、土地価格と建物価格の割合が1対9などあまりに偏っている場合、消費税納税後に国から指摘される可能性もゼロではないため、極端な偏りは避けたほうが無難でしょう。
また、按分方法としてもっとも主流であり国税庁も推奨しているのが、固定資産税評価額をもとに決める方法です。
市区町村が路線価を用いて計算しているため公平性が高く、双方が納得しやすい方法といえます。
さらに、不動産鑑定士に鑑定を依頼し決めることも可能です。
その道のプロに鑑定してもらうわけですから、説得力があり、「プロに鑑定してもらった」という安心材料にもなります。
ただし、鑑定には数十万円という高額な費用が発生するため、十分ご検討のうえご依頼ください。
不動産売却時に按分する際の注意点とは?
按分するにあたり、特に話し合いで決定しようとするとトラブルに発展するケースがあります。
なぜなら、消費税を支払う必要がある売主側は建物価格の比率を下げたいと考えるのに対し、支払った消費税を控除できる買主側は、より多くの還付金を受け取るために建物価格の比率を少しでも上げたいと考えるからです。
利益が正反対にある双方が、どちらも納得できる按分比率を決めることは決して簡単なことではありません。
話し合いでの決定が難しいと感じた段階でその他の方法を提案し、トラブル回避に努めましょう。







